先月のお話になりますが、オンラインで装具の勉強会に参加しました。
「装具を使うと体にどのような反応が起こるのか」「装具って必要なのか」というテーマで、
三次元動作解析装置や筋電図を使った歩行分析の発表を聞いて、参加者皆でディスカッションをしました。
装具のメリット
変形や痛みの予防。転倒を予防し安全に歩くことができる。歩行速度がupする、活動量が増える。
装具のデメリット
装具で固定される箇所の筋肉の活性低下や萎縮を引き起こしてしまい麻痺側の足が弱くなりやすい。
私たちは歩く場面で、足裏の筋肉や骨・靭帯などの構造がダイナミックに変化することで、バランスをとっているため、
その代償として麻痺側の肘が曲がり(連合反応)やすくなるという意見もあります。
装具有り・無しどっちがいいの?装具の活用方法
今回の勉強会では、装具は神経の回復に合わせて必要な時期に、または必要な場面だけ使うということが理想だという話になりました。
例えば、入院中の一番神経が回復しやすい時期だけ使う等です。ただ人は皆平等に老化もしていくので、状況によっては今は装具なしでも今後必要になる可能性もあります。その他、場面としては屋外を歩くときだけ使う、長い距離を歩くときだけ使うなど状況に応じて使うこともあります。
気を付けたいこと
装具や杖を使わずに歩いた結果、変形が強くなり余計歩けなくなる方もおられたり、装具を自己判断で外した結果、転倒してしまう場合もあるので、外すときは慎重に。前後でのリハビリケアが必要です。
諦めないで
「私は一生装具をつける人生」と思わず、今装具をつけていてもリハビリや動きの工夫次第で装具なしで歩行ができる可能性もあります。担当のリハビリスタッフに相談されることをお勧めします。
大切なことは
何を目標としていて、その目標を妨げている理由、原因が何なのかを知ることが大切です。そのためには3次元動作解析装置などの機械も使っても、最後は私たちセラピストの手をつかって、患者様とのやりとりを行うことが大切だと思います。
今回の勉強会では
歩行時、麻痺側の足が反張膝になる方のお話でしたが、反張膝の原因は麻痺側足だけでなく体の重心を下げている、肩甲帯や上肢の問題が一番大きかったようです。麻痺側の足が悪いからといって足だけを診るのではなく、非麻痺側も含めた全身を見ていくことが大切ですね。
今回の勉強会の発表者は以前私が勤めていた職場の方でした。
すごく分かりやすくて、時間内では聞けないことも後日話を聞くと、あっという間に時間が過ぎ、随分と長電話になりました!
いつでも熱く語れる仲間がいる事はありがたいです。
忙しい中今回のように勉強会の準備をしてくれる人がいるおかげで、学ぶことができています。
企画してくださった長谷〇先生、発表者の石〇さん、ディスカッションした参加者の皆さん本当にどうもありがとうございました。
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